2016年8月28日日曜日

歯周病と早産の関係性について


皆さん初めまして!こちらは六本木からも近い麻布十番で歯周内科治療を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

今日は歯周病と早産の意外な関係についてお話します。

実は母子手帳にも歯周病が早産のリスクになる事は2012年に追加記載されており、学会では
かなり前から指摘されていたことなのです。

1996年にアメリカで「歯周病は早産の危険因子の一つである」という研究発表があって以来様々な研究がなされてきましたが、妊娠37週未満で生まれたり2500グラム以下の低体重児を出産した人を調査すると歯周病にかかっている人はそうでない人の7.5倍という研究もあるのです。

これは歯周病菌によって誘導されたサイトカインなどの炎症物質が血液中に入り込み、子宮の収縮に関係しているためであると考えられています。

しかし妊娠はホルモンバランスが変化するため、唾液の分泌が減ってドライマウスになりやすくなりますが、唾液には抗菌作用や食べかすを洗い流す作用があるのでお口の中の菌が増えやすくなります。そして女性ホルモンで歯周病菌が増えやすくなったり、つわりで歯磨きが不十分になったりするので妊娠中はより歯周病が進みやすい環境になってしまいます。

こいったことから出来れば妊娠前から、そして妊娠中もお口の中の健康の為に歯周病の治療や予防に努めるのがお勧めです。


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