一見、歯磨もよくできていて歯垢(プラーク)もほとんどついていない、そしてまだ30代前半なのに明らかに重度の歯周病にかかっているTさんが来院しました。
歯肉はかなり下がってしまっているし、あちこちの歯が既に揺れている状態でした。
ご本人もこうなるとどうなってしまうのだろう・・と危機感を強くもっていました。
歯周内科の治療を検討しつつ位相差顕微鏡で確認すると、やはり沢山の歯周病に関わる微生物が繁殖していました。
本来歯周内科の治療は、結婚してパートナーが定まっている方にする治療です。
それは折角除菌しても、パートナーが代わるとまた感染してしまう可能性が高いからです。
でもこのTさんの場合はそうも言っていられない状況でしたので、よくご説明して歯周内科の治療を行いました。
すると不思議です。
歯垢が付く様になったのです。
細菌のバランスによっては歯周病菌が沢山いてもどうも歯垢が付きにくい場合があり、それでも歯周病が進行してしまうこともあるのだとこちらも学びました。
ですから一見歯磨上手に見えても本当に歯周病が進行いていないのか、そのリスクの有無は検査をしてみないとわからないものなのです。
Tさんは細菌のバランスが整いましたので、その良い状態をキープするためにしっかりと正しい歯磨きを練習して継続する、そして定期健診と定期的なお掃除をしていく様に指導させていただいています。
皆さん、歯周病はあまり重症化しないうちにきちんと対策をするのがお勧めです!!
http://www.azabu-msdental.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿