2017年4月4日火曜日

お口の病気のセルフチェック  U7

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

4月になりました。
新社会人や新入生の皆さんは健康診断をひかえ、お酒やお食事に気を使っていらっしゃる時期でしょうか。

また、歯科検診に備えてブラッシングをいつもよりも丁寧になさっている方もいらっしゃることでしょう。

歯科検診の前に、ご自身で歯や歯肉をチェックなさっているかと思います。

お口にがんができることをご存知ですか?

口腔がんはほかのがんと違い、自分の目で確かめることができる病気です。

どんな病気も「早期発見・早期治療」が大切で、
口腔がんの場合ステージⅠで治療が開始できれば5年生存率は97%という報告もあり、
病変が小さなうちであれば手術で切除する範囲も少なくなるため、手術後の後遺症も少ないです。

食事・会話・呼吸や見た目にかかわるお口ですが、病変が大きくなると手術する範囲も大きくなるので見た目が変わる、味覚を失う、食事がしにくい、飲み込みにくい、会話しにくいなど後遺症が残ることもあります。

では、お口の病気のセルフチェックの方法について説明します。

月に一度もしくは週に一度など、日にちや曜日を決めて行うのもおすすめです。

<お口の病気のセルフチェック>
◆準備するもの:洗面所や鏡台の鏡 (お持ちであればデンタルミラー)

◆手順:
*お口の中をくまなく観察していきます。入れ歯を使用中の方ははずして行います。
 虫歯や歯周病だけでなく粘膜もチェックしましょう。

①上唇、下唇の粘膜の外側、内側をチェックします。

②頭を少し後ろにそらし、上あごの粘膜をチェックします。

③ほっぺたを指やデンタルミラーで横に引っ張り、
 頬粘膜に気になる部分がないかチェックします。

④歯肉をチェック。
 左上⇒右上⇒右下⇒左下(左上奥歯⇒左上前歯、右上前歯⇒右上奥歯)などと
 見落としが無いように順番を決めて頬側と舌側(表側と裏側)をチェックします。

⑤舌をチェックします。
 舌をガーゼやティッシュで引っ張り、舌の表面・側面・舌の裏側・口底(舌の下)を
 まんべんなく見落としの無いようにチェックします。

*舌の表面には糸状乳頭や茸状乳頭という細い突起と、横には葉状乳頭という突起、
 奥のほうには有郭乳頭というドーナツのような突起があります。

 これ以外にしこりがイボのようなものがあると要注意です。

お口の中のチェックをする時に、以下のような症状があるようでしたら
お気軽に当院でご相談ください!

◇色の異常:赤・白・黒

 *歯ぐきや舌・頬や唇の粘膜に赤や白、黒に変色しているところがある
 *こすっても取れない白い斑点がある

◇二週間以上治らない口内炎がある・口内炎が繰り返しできる

◇腫れやえぐれ(潰瘍)、ただれを起こしている

◇粘膜にしこりがある

◇詰め物や虫歯がある歯の近くの粘膜にキズや口内炎のようなものがある

◇入れ歯が当たってキズになったところがなかなか治らない

口腔がんは口内炎と似ていることもあります。

その他、粘膜が赤や白になって痛い口腔カンジダ症というお口の中のカビや、
口腔扁平苔癬や白板症といった粘膜疾患の可能性もあります。

怖がったり放置したりせずに、なかなか治りにくいキズやしこりはお早めにご相談ください。

http://www.azabu-msdental.com/



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