2017年9月21日木曜日

歯の治療が怖い その3

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

多くの人は’歯の治療が怖い!’と感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか?

歯の治療が怖いと感じたときには、どのような生理的変化が起きているか想像したことがありますか?

大脳は精神の座の中心です。

そのうち頭の前側にある前頭葉はヒトが人たる由縁である思考、判断に基づいた社会行動、創造性、意思の源です。

つまり歯科治療を受けることの必要性を理解し、その際にストレスを感じても意思の力で治療を完了させるために自分の感情や行動をコントロールしようとします。

一方本能的な行動と快・不快、喜怒哀楽といった情動といった心の動きは大脳辺縁系が関与しています。

大脳辺縁系のうち海馬は記憶に関与し、扁桃体は情動、特に恐怖情動に強く関わっています。

恐怖は自己防衛のために最も大切な情動です。

しかしながら歯科治療に対して恐怖反応の条件付けがなされると、海馬にそのことが自己防衛の対象として強く記憶されることになるのです。

扁桃体は五感を通して危険をいち早くキャッチして自己防衛に備えます。 


歯科治療に対して恐怖反応の条件付けがなされていると、次の歯科治療に対して実際の治療の前から恐怖反応が生じることにもなります。

前頭葉による理性的な判断よりも、感情をつかさどる大脳辺縁系(特に扁桃体)の反応が強く出てしまうわけです。 

幼少期に形成された恐怖反応ほど強く記憶されるといわれています。

扁桃体を中心に自己防衛反応が作動すると活動性に神経系である交感神経が優位になり、臓器に作用し種々の症状(心拍増加、血圧上昇、骨格筋血流の増大、消化器運動及び血流の減少、瞳孔散大、呼吸促進、発汗、血糖上昇など)を呈します。

これは生命を脅かす危機に備えるための反応なのです。

つまり歯科治療時に、ドキドキ、ハアハアして体がこわばり、手のひらにじっとりと汗をかき、といった状態になるわけです。

大昔、獣に襲われたときに、きっとこのような反応をしたのでしょうね、
加えて内分泌系の反応としては、自己防衛活動(逃げる、戦う)に必要な、糖の分泌を促します。

これらの一連の反応にはアドレナリンなどのストレスホルモンが深くかかわっています。

これらのストレスホルモンは海馬に作用して、恐怖反応の記憶を増強させる作用もあるのです。

このような恐怖反応から解放されて、快適にストレスフリーで治療を受けるためにはどうすればいいのでしょうか?

専門的なトレーニングを受けた歯科麻酔科医が実施する、静脈内鎮静法を用いて診療を受けると、ウトウト眠ったような状態の間に、歯科治療を終えることが出来ます。

静脈内鎮静法は、元々、心臓や全身状態に問題がある患者さんたちを安全に治療するために開発され発展してきました。 

高度な知識と技術を習得した歯科専門の麻酔科医が実施するので安全、安心です。 

怖くて大嫌いな歯科治療をストレスフリーなものにするために、こんな方法を利用して、安全、安心、快適に診療を受けてみるのも一つの方法です。

当クリニックでも、このような方法で治療を受けて頂けますのでご安心を!

http://www.azabu-msdental.com/

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