2017年11月13日月曜日

唾液のチカラ その2 噛むこと、唾液、そしてむし歯

皆様こんにちは。

六本木からも近い麻布十番で歯周内科を得意としている女性歯科医師のクリニックです。

昔から唾液の多い子は元気だと言われています。

唾液の中には、カルシウムやリンといった、歯を作っていくイオンも含まれています。

たくさん分泌される唾液は、細菌が糖から作った酸を薄めて、歯の表面が酸で溶けるのを防ぎ、融けかかった歯の表面が元の状態に戻るのを助けています。

アナタの口の中では、食べたり飲んだりすることで、歯の表面が溶けたと思えば、唾液がそれをすぐに修復するというという、ダイナミックなドラマが絶えず繰り返されているのです。

生えたての歯の表面は素のエナメル質の結晶がしっかりと成熟していません。

ですからとてもむし歯になりやすいのです。

その後、時間とともに唾液などの働きによって丈夫な歯になっていきます。

良く噛むことは唾液の分泌を促すので、むし歯予防につながっていくのです。

「指しゃぶり」をする子供は、むし歯が少ないという報告があります。

「ゆびしゃぶり」という癖は、それが刺激となって唾液の分泌をうながしますからそれによってむし歯の予防がなされていると考えらます。

昔は、指しゃぶりは歯並びが悪くなる原因になる、あるいは汚いという理由で早々に辞めさせるような指導でしたが、五歳までにやめれば、歯並びが悪くなることもないという指導に変わってきています。

欧米では乳幼児が“おしゃぶり”を吸っているのをよく見かけます。

乳幼児のむし歯が日本に比べて少ないのは、このためかもしれません。

日本には古来から「歯固め」という習慣がありました。

「乳児の玩具を噛んだりしゃぶったりして、歯ぐきを固める」と、辞書にはあります。

あごの発達と唾液の分泌をうながして、生えてくる乳歯を手助けしていたと考えられます。

最近は、指しゃぶり同様に、この「歯固め」という習慣もすたれてしまっているようです。

しっかり噛むことはあごの正常な発達をうながすとともに、虫歯を予防することにもなるのです。


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